最近だと小資本でも起業できる時代になってきたため、零細企業の求人が多くなってきました。
零細企業と言っても、種類が様々です。
- 昔ながらの家族経営で特定の顧客とお仕事っぽいことをしている会社
- IT系の最先端を突っ走る活力溢れる会社(いわゆる、スタートアップ企業)
この記事では、零細企業に就職することのメリットとデメリット面を強くお伝えしたいと思います。
結論的には、ブラックは多い傾向にありますが、良いとこを選べると実力がつくぞ!って内容です。
零細企業で働くメリット面
零細企業、もう少し広い範囲で見てみると中小企業で働くことの最大のメリットは、「会社次第では本当に実力がつく!」というところです。
大企業や王手企業でも最近だと徐々に、「成果を出さないと昇進できないよ?」という年功序列タイプは崩壊しつつある傾向にあります。
なので、王手に就職してもそれなりに真面目に働いていれば実力がつくかもしれません。
ただ、
- 零細企業
- 中小企業
といった小さい会社のほうがより実戦的な部分の仕事を担うことになるので、自分のスキルアップになる場合もあります。
もちろん、昔ながらの方法でずっと変わらない廃業しそうなところだと微妙です。
その手の昔ながらの~ってところだと、激務だけど仕事は本当にルーティーンみたいなのがアルアルですので。
で、メリットとして他にも、社長やその他社員と距離感が近いので学べることも多い可能性があります。
もう少し深堀してみますね。
1.実力がつきやすい(かもしれない)
特に最先端のビジネスをどんどん取り入れていくような活気あふれる零細企業だと、その中に自分も放り込まれるので嫌でも実力がつきます。
本当に小さい会社だと、
- マーケティング
- ウェブデザイン
- 経理
なんかのほぼ全てのことをやらされて(やらせてもらえる)超激務だけどめっちゃ有能になれる可能性があるわけですね。
特に少人数であればあるほど、どういった事業なのか、どういったビジネスモデルなのかが実際に中身が見えてくるわけで、独立を目指す場合なんかに役立ちます。
一方で大企業なんかで働いていると既に仕組みが作られているところで、『やるべきことを考えてやる』というスタンスで働くことになるので、個人での実力はつきにくい傾向にありますね。
例えば、大企業で部長をやっていたからと言って、独立できる実力があるかというとそれは違います。
まあ結局のところ、零細でも大企業でもその人次第な部分は大きいですが…!!
会社の命を握ることもしばしばアル
例えば、特定の商品のローンチ(販売)を任されたとして、その商品の
- リサーチ
- 販売戦略
などといったことも丸投げされたとしたら、それはもう会社の命を自分が握っているような状態になりえます。
ある意味で平和に生きたい人にはデメリットかもしれませんが、全て会社の責任で挑戦しまくれるってのは、零細企業で働くメリットですね。
ただ、失敗しちゃうと社長と犬猿の仲になっちゃうかもしれないのと、つぶれちゃう可能性もあったりなかったりします。
とは言っても、社員が失敗してつぶれるのであればその程度の企業ということですね。経営者が悪いです。
その時は、転職。
2.社長と距離感が近い
働いていれば嫌でも社長とコミュニケーションを取ることになるので、上手くいけば仲良くなっていろいろと良くしてもらえる可能性があります。
その手の社長は温室育ちのレールに乗っかった人ではなくて、泥水をジャブジャブと飲んで生きてきた人が多いので、人生や仕事において学べることはたぶん多いです。たぶん。
ちなみにその手の人と付き合うと、実際のビジネスの生々しいメリットとデメリット部分がすごく見えてきます。
王手にいるとこの手の、『核』となる部分って見えないんですが、小さい会社だと生きるか死ぬかなのでほんとよく見えますね。
何も蜜を吸えるだけがビジネスじゃないのだよってやつ。
3.通勤ラッシュに巻き込まれないかも
大したメリットではないかもですが、零細企業のほうがわりとフレキシブルな印象で、始業時間があまり早くない傾向にはありますね。
もちろん、始業時間に関してはあらかじめ求人を見て調べておく必要はアリです。
意外と世の中には、仕事をすること自体は嫌いじゃないけれど、「通勤ラッシュが本当に苦手…」という人もいるようなので、一応メリットに入れておきました。
ま、その分帰れるのが遅いというデメリットもありますが。
いろいろ書いたが『自分次第』で実力がつけられる
アーダコーダと零細企業で働くメリットを書きましたが、やっぱり1番のメリットは自分自身でより実戦的に働けていけるところだと思います。
経営者ではないけれど、企業内での強いプレイヤーとなれることですね。
強いプレイヤーとなって実績を作ることができれば、次の転職の際なんかにもかなり有利に働きます。
30代以降の転職なんかは即戦力になることが求められますので、ある意味で零細で実力をつけるというのは、意外とありっちゃありです。
よく大企業で働いていると、
「自分の頑張りが評価されません。。。」
「頑張る意味がないので無能社員になろうと思います。。。」
なんてご意見が多いですが、零細企業の場合はむしろ頑張れば頑張った分だけ、実力はつけられますね。
(なお、給与は不安定。上がるときは上がる。下がるときは下がる。)
【現実も】零細企業で働くデメリット
「零細企業ってブラックが多いんじゃない?」
「安定しないんじゃない?」
みたいなことは、おそらくそこそこ知っている方が多いかと思います。
答えは、YES!!
王手のほうがブラック企業はやはり少なく、零細のほうがブラック率は非常に高いです。
主に給与面や福利厚生、安定面などが零細企業の場合はよろしくありません。
開示されないとか、給与明細がもらえないとか、わりとあるあるではあります。(もちろんアルアルなだけですべての会社がそうではありません)
1.定時では帰れないことが多い可能性アリ
ドウナンデショウ?
王手でも大企業だとしても、定時でみーんな帰宅する会社ってそんなに多くはないような気がします。
ただ、零細企業の場合は常に少人数で売り上げを追う傾向にありますし、激戦の中に常にいるのでいっぱい働かされる可能性が大企業よりも高いです。
というか、自分の友人と友人で社長をしている人の話を聞いてる限りだと、定時で帰れるところは少なめ印象。
残業代がでないという悲しみ
- 王手
- 大企業
とかそこらへんの場合はあまりにブラックだと問題になるので、残業代がキッチリとでるところが多いです。
そのため、「まあ残業してもえーか。お金でるしぃ~ふんふん♪」くらいに思えるわけですが、零細企業の場合はほとんどのところで残業代がでません。
むしろキッチリ残業代を出すところなんてほぼないと思います。
そこらへんは求人案件や転職エージェントとの面談で確認する必要アリです。
2.給料はやっぱり安い傾向にある
よほどジャブジャブドル箱状態の企業でない限りは、どうしても小さい会社のほうが給料は安いですね。
というのも、そこまで社員にガッツリとお給料を払ってしまうと、会社にお金なくなっちゃうんで。。。(苦笑)
ですが、上にも書いたように、給料は安くても経験値や実力はグイグイついていくかもしれません。
3.福利厚生はあまり良くない
例えば分かりやすいのは、有給ですね。
零細企業の場合、
「1人いないだけで全然人手足りねえ!!」
「1日が命取りだ!!」
なんてことも少なくありません。
有給日数があって期待して入社したのに、「有給取れねぇ・・・取ったら社長からキレられそう…」なんていう理不尽は多いでしょう。
4.社会的な評価は低い傾向にある
大人になってくるとつきまとってくる、社会的評価。
社会的評価が高いと何がいいのか?というと、
- 銀行などからの信用度が高い(借入とかしやすい)
- 周りからの評価(モテるだのすごいだの)
などの、要は見栄えのお話ですね。
マンションを賃貸で借りる際なんかも、勤め先が見られますし、一戸建てを買うために銀行からお金を借りる際も同様です。
独身の方であれば、合コンに行くとき(笑)なんかもやっぱり大企業社員のほうがネームバリューがあるため女性からちやほやされます。
男「大企業Aで働いてます。キリッ」
女「(この人を狙おう・・・!)」
てきなやつですね。
やっぱり世間は見栄えを重視しますし、見栄えでしか判断できない部分も多いので、零細企業は見栄えはあまりよろしくありません。
デメリット面を総括
主に、
- 安定せず
- 見栄えがあまりよくなく
- しっかりと結果を出す必要アリ
というところでしょうか。
大企業とは逆な印象です。
零細企業がおすすめの人とそうでない人
おすすめの人
- 自分の実力を高めたい
- 自分次第で仕事をしたい
- 給与よりもやりがい・実力!
といった、主に短期的な給与や安定ではなくて向上心があふれまくってる方に零細企業はおすすめできます。
おすすめでない人
- 安定したい
- 福利厚生がしっかりしててほしい
- 家族を養いたい
- ブラック企業は絶対に嫌だ
ある程度の『安定感』を求めるのであれば、零細企業はおすすめできません。
やはり家族を養うなり、子供がいるとなると、定期的に出ていくお金も多いものですよね。
そういった安定が必要な時期に、安定しない企業へ就職してしまうと、精神的にもつらいでしょうし奥さんから大ブーイングが発生し病んでしまうことも懸念されます。
まとめ
零細企業に入って実力をつけたり刺激を受けるのも良いかもしれませんし、ある程度の王手を目指して安定を狙うのも良いはずです。
結局これを言ったら終わりなのですが、
- 自分がどうしたいのか
- 自分がどうなりたいのか
といった部分が非常に重要になります。
なんとな~くハロワ行って求人票出して応募して「エイッ!エイッ!」なんてしてしまうと、後悔しちゃうかと思います。
就職・転職の際には、しっかりと転職のプロから内部事情などを聞くために転職エージェントをフル活用したほうがいいでしょう。
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